チャウチャウはその愛らしい外見と穏やかな性格が魅力的ですが、飼い主の中には「臭いが気になる」と感じる方も少なくありません。
長毛で皮膚の油分が多いこと、体調や環境により臭いが強くなることがあります。
ですが、適切なケアを行うことで、臭いは十分に抑えることができます。

この記事では、チャウチャウの臭いが気になる理由と、その予防法について詳しく解説します。
チャウチャウって臭い?
チャウチャウの基本情報

チャウチャウは、古代中国に起源を持つ犬種で、元々は狩猟や家畜の番犬、さらには王族のペットとしても知られていました。
その特徴的な外見は、厚いダブルコートと、青い舌が特に目を引きます。
体は筋肉質で力強く、堂々とした姿勢を持っています。性格面では、独立心が強く、自立した性格の犬です。
そのため、他の犬と比べると少し頑固なところもありますが、一度家族と絆を結ぶと非常に忠実で、愛情深い一面を見せてくれます。
チャウチャウの平均寿命は?
チャウチャウの平均寿命は8年~12年ほどと言われています。これは同程度の中型犬と比較すると、やや短い傾向にあります。
ただし、これはあくまで平均であり、個体の健康状態や生活環境によって大きく変わります。特にチャウチャウは、遺伝的にかかりやすい病気(股関節形成不全や眼瞼内反症など)や皮膚疾患に注意が必要です。日々の健康管理、バランスの取れた食事、そして定期的な獣医師による健康診断が、愛犬と少しでも長く過ごすための鍵となります。
チャウチャウは人になつく?
「チャウチャウはなつかない」と言われることがありますが、これは正しくありません。正確には「心を許した特定の相手にのみ、非常によくなつく」犬種です。
彼らの愛情表現は、他の多くの犬種のように、誰にでも尻尾を振って駆け寄ったり、飛びついて喜んだりするような派手なものではありません。飼い主のそばに静かに寄り添ったり、そっと体をすり寄せたり、まるで猫のような静かで落ち着いた形で愛情を示します。
この独立心旺盛で、ベタベタしない性格を「クールで魅力的」と捉えるか、「物足りない」と感じるかで、チャウチャウとの相性は大きく変わるでしょう。家族以外の人や他の犬にはあまり関心を示さず、よそよそしい態度をとるのが一般的です。

噛むことはある?
チャウチャウを飼う上で、最も注意すべき点の一つが攻撃性です。もともと番犬や狩猟犬として活躍してきた歴史から、警戒心が強く、縄張り意識も非常に高い犬種です。
そのため、以下のような状況では、防衛本能から噛みついてしまう可能性があります。
- 見知らぬ人や犬が、自分のテリトリーに不用意に近づいた時
- 信頼していない相手に、突然触られたり、しつこく構われたりした時
- 寝込みを襲われるなど、驚かされた時
子犬の頃からの徹底した社会化トレーニング(様々な人、物、音に慣れさせること)と、飼い主がリーダーシップを取り、「噛む必要はない」と教える一貫したしつけが不可欠です。正しくしつけられ、信頼関係が築けていれば、無闇に攻撃的になることはありません。
チャウチャウはうるさい?鳴き声について
この点は、チャウチャウの大きな魅力の一つです。彼らは基本的にあまり吠えない、非常に物静かな犬種です。要求吠えや無駄吠えで飼い主を困らせることは滅多にありません。
ただし、吠えないからといって番犬に向かないわけではありません。テリトリーへの侵入者など、本当に危険だと判断した時には、低く太い、迫力のある声で吠えて知らせてくれます。その落ち着いた性質は、集合住宅での飼育を考える人にとっても利点と言えるでしょう。
成長のスピードと大きさ
チャウチャウは中型犬に分類され、個体差はありますが、生後1年半~2年ほどで成犬の体格(体重20~32kg程度)になります。
特に生後半年までは成長が著しく、みるみるうちに大きくなっていきます。ずんぐりとした子犬の時期はあっという間に過ぎ、すぐに力強い成犬へと変貌を遂げることを覚えておきましょう。この急激な成長期に骨格に負担をかけないよう、適切な栄養管理と、過度ではない適度な運動が大切です。
チャウチャウを飼うのは大変?
これまでの点を総合すると、「チャウチャウの飼育は、犬の飼育初心者にとっては大変な点が多い」と言えます。
【飼育が大変とされる理由】
- 頑固で独立心が強い:しつけには根気と一貫性が必要。
- 社会化が必須:怠ると、他の人や犬に対して排他的・攻撃的になる可能性がある。
- 被毛の手入れ:豊かなダブルコートは、毎日のブラッシングが欠かせない。
- 暑さに非常に弱い:夏場の温度管理は必須。
- 医療費:皮膚疾患や関節疾患にかかりやすく、医療費がかさむ傾向がある。
しかし、チャウチャウの持つ独特の性質を深く理解し、尊重できる人にとっては、何ものにも代えがたい最高のパートナーとなり得ます。その静かで深い忠誠心、威厳に満ちた佇まい、そして時折見せる家族だけの特別な表情は、飼い主にしかわからない大きな喜びを与えてくれるでしょう。
チャウチャウを家族に迎えるということは、流行や見た目だけで判断するのではなく、彼らの全てを受け入れ、生涯にわたって寄り添う覚悟を持つことなのです。
チャウチャウは臭い?

これからチャウチャウを飼おうと考えているけど、「臭いはどうなんだろう…」と思っている方も多いかもしれません。
確かに、犬を飼うとなるとどうしても臭いが気になることがありますよね。

結論を言うと、実はチャウチャウは他の犬に比べて特別臭いわけではありません。
しかし、手入れをサボると臭くなりやすです!!
大事なのでもう一度言います。
チャウチャウは長毛で密な毛を持つため、他の犬種と比べると毛に汚れや湿気が溜まりやすいという特徴があります。
これをお手入れせずに放置すると、臭いが発生しやすくなります。

実際にインスタとXで、チャウチャウを飼っている人、または、飼っていた人25人にチャウチャウの臭いが気になるかどうかのアンケートを取ってみました。
その結果がこちらになります。
なんとも説明しずらい感じになりました。笑
普段から臭いが気になる人、たまに気になる人、全く気にならない人の割合がまさかのほとんど一緒になりました。
特に臭くなりやすいところ
チャウチャウのあご部分は、唾液や汚れがたまりやすい場所です。
また、食事中に毛が長いため、あごの毛が食べ物について絡まり、放置すると臭いが強くなることがあります。
定期的にあごを拭いて清潔に保つことが大切です。
わきの部分も臭いが発生しやすい部位です。
わきの皮膚は湿気や汗がこもりやすく、特に運動後や暑い日などは臭いが強くなることがあります。
わきの部分を定期的にチェックして、湿気がたまりやすい状態を避けることが予防になります。

さらに、体調や食事内容も臭いに影響を与えることがあるため、フードの見直しやケアが大切です。

チャウチャウが臭いのはお手入れ次第で、特別なことではなく、しっかりとケアを行うことで臭いを抑えることができます。
定期的なシャンプー、耳掃除、歯磨き、そして食事の管理をすることで、快適にチャウチャウとの生活を楽しめるはずですよ!
それでも、時々「うちのチャウチャウ、なんだか臭うな…」と思うこともあるかもしれません。
原因をきちんと理解すれば、その対策も見えてきます。
以下では、チャウチャウが臭くなる理由と、その原因を深掘りしてみましょう。
チャウチャウが臭い理由とその対策
2. 食事
3. 口臭
4. 湿気と環境
チャウチャウの臭いに関しては、実はその体質や生活習慣にも深く関係しているんです。
以下のいくつかの要因が、臭いを強くしてしまう原因となっています。
ふわふわすぎる毛と油分
チャウチャウは長くてふわふわな毛を持つ犬種で、その見た目はクマみたいで可愛いですよね。

しかし、その可愛い毛が臭いの原因となることがほとんどです。

また、チャウチャウの皮膚は油分を多く分泌するため、この油分が毛に溜まりやすく、毛が汚れや湿気を吸収しやすい環境を作り出します。
油分は、皮膚を保護する役割があるものの、毛の中に汚れや細菌を引き寄せるため、時間が経つにつれて臭いが発生します。
さらに、チャウチャウは体全身が毛で覆われているため、外部からの汚れやホコリ、さらには湿気が毛に付着しやすく、臭いがつくということもあります。
湿気を吸収した毛が乾かないままでいると、湿った状態で臭いが強化されることもあります。
特に、雨の日など湿度が高い環境では毛が湿気を吸いやすく、臭いが増す原因となります。

こういった臭いを防ぐためには、定期的なシャンプーとブラッシングが欠かせません。
ペットの毛をブラッシングする際、使うブラシの質ってすごく大事なんです。
逆に安物のブラシだと、毛が引っかかってペットが痛がったり、嫌がって動いてしまうことが多いです。
それに、質の良いブラシを使うことで、毛が絡まりにくくなり、フケや皮膚のトラブルを防ぐこともできます。
あと、耐久性が全然違います。
安いブラシだとすぐに壊れちゃったり、毛が抜けてきたりしますけど、良いブラシは長持ちしますから、結局コストパフォーマンスがいいんですよね。
私も15年以上同じブラシを使っていますが、まだまだ安物とは大違いの実力です!
食事の影響

当たり前ですが、チャウチャウの体臭には、食事や消化の状態が大きく影響します。
犬は食事を通じて栄養を摂取しますが、消化がうまくいかないと、体臭が強くなることがあります。
また、カロリーのとりすぎにも気をつけましょう。

また、安価なドッグフードや添加物が多く含まれているフードを与えていると、臭いを強くする要因になる可能性もあります。
栄養バランスが取れていない食事や、質の低いフードはNGです!!!
高品質のフードは、グレインフリーの素材で、長期的にみても安心できます。
こちらが私のおすすめです!
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口臭

チャウチャウは、他の犬と同様に口臭が強くなることがありますが、これは口腔内の不衛生が原因であることが多いです。
定期的な歯磨きと口内ケアを行うことで、口臭を軽減することができます。
犬専用の歯ブラシと歯磨き粉を使って、少なくとも週に数回歯を磨いてあげることが望ましいです。
口腔ケアは臭いを防ぐだけでなく、健康維持にもつながる重要なケアです。
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湿気と影響

チャウチャウは厚い毛を持っているため、湿気の多い環境や雨の日などに外に出ると、毛が湿気を吸収しやすく、これが臭いの原因となります。
湿った毛は乾きにくく、湿気が長時間毛に残ることで、臭いが発生します。
また、湿気がこもると、毛の中で細菌が繁殖しやすく、これが臭いを強化する原因にもなります。
湿気が強い季節や環境では、特に注意が必要です。

もし雨の日に散歩をさせた後などは、しっかりと毛を乾かし、濡れた状態で放置しないようにしましょう。
また、湿度が高い場所では空気の循環を良くし、部屋の湿気を減らすことも、臭いの予防になります。
湿気対策として、エアコンや除湿機を使うのも一つの方法です。
きたない寝床

チャウチャウがよく過ごす寝床は常に清潔に保つことが非常に重要です。
そのため、寝具やマットレスは定期的に洗濯し、清潔な状態を保ちましょう。

また、寝床は乾燥した場所に置くように心がけ、湿気がこもらないように注意が必要です。
寝床に湿気がたまりにくい環境を作ることが、臭いの元を減らすための効果的な方法です。
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