「ステップレミングに何を食べさせればいいの?」
「ペレットと牧草って両方必要なの?」
「野菜や果物はどれくらい与えていいの?」

そんな疑問を持つ飼育初心者の方に向けて、本記事ではステップレミングの理想的な食事内容や与え方、避けるべき食材、水分補給のコツまで、丁寧に解説します。
ステップレミングは見た目のかわいらしさに反して、完全な草食性をもつ繊細な小動物。食事内容を間違えると、健康に深刻な影響を及ぼすこともあります。
正しい知識を身につけて、あなたのステップレミングが健康で長生きできるよう、安心でバランスの取れた食事環境を整えてあげましょう!
✔ ステップレミングには「草食性に合った食事」が必須
✔ 主食は「専用ペレット+新鮮な牧草」が基本
✔ 与えて良い野菜・果物とNG食材をしっかり把握
✔ 水分補給や給餌量・頻度など、細やかな管理が健康のカギ
ステップレミングの餌について
・野生下でのステップレミングの食生活は?
・飼育下での主食の選び方
・副食として与えても良い野菜や果物
・絶対に与えてはいけない食べ物
・水分補給の重要性と注意点
ステップレミングってどんな動物?
ステップレミングは、げっ歯目キヌゲネズミ科に属する、非常に小さな動物です。その愛らしい外見とは裏腹に、驚くべきことに完全に草食性の食生活を送ることで知られています。
彼らは非常に活発で好奇心旺盛な性格をしており、その夜行性のため、夕方から夜間にかけてケージの中をちょこまかと動き回り、様々な行動を見せてくれます。
複数での飼育も可能ですが、同居させる個体同士の性格や相性には、事前に十分な観察と配慮が必要です。適切なペアリングを行わないと、ストレスや喧嘩の原因となることもあります。
彼らの生態や習性を深く理解することは、快適で健康的な飼育環境を整える上で、非常に重要な第一歩となります。
よく聞かれるので!
この子はステップレミングといいます!人懐っこくて名前呼んだら「プププ」言いながら近寄ってくるし手出したら乗ってきます!※個体によるが!
仕事で他個体のお世話もしたことあるけど懐っこい子が多いです。草食動物で匂いもほぼゼロ、ハムケージで飼えるのでおすすめです♡ pic.twitter.com/0bDKqaha7n
— さくらだもん (@sakura___damon) January 7, 2025
野生下でのステップレミングの食生活は?
野生のステップレミングは、主にユーラシア大陸の広大なステップ(草原)地帯に生息しています。彼らの食生活は、その生息環境を色濃く反映しており、ほとんどが周囲に生える植物で構成されています。
具体的には、様々な種類の草、植物の葉、茎、そして地中に伸びる根っこなどを主食として暮らしています。特筆すべきは、種子や果実を積極的に食べることはほとんどなく、これが彼らが「完全な草食動物」と呼ばれる所以です。
彼らの消化システムは、これらの繊維質を効率的に分解し、そこから最大限の栄養を吸収できるように高度に進化してきました。そのため、飼育下においても、彼らのこの自然な食性に最大限に合わせた食事を提供することが、健康を維持し、消化器系のトラブルを防ぐために不可欠となります。自然界での食性を再現することで、彼らの生命力を最大限に引き出すことができるでしょう。
飼育下での主食の選び方
飼育下でステップレミングの健康を維持するためには、毎日の主食の選択が非常に重要です。適切な栄養バランスを保ち、彼らの消化器系に負担をかけないよう、以下の2種類の餌を基本として与えるようにしましょう。
まず、レミング用のペレットがおすすめです。これらのペレットは、ステップレミングに必要なビタミン、ミネラル、繊維質などがバランス良く配合されているため、主食として非常に適しています。
ペレットを選ぶ際には、着色料や不必要な添加物が少ないもの、そして動物性タンパク質をほとんど含まないものを選ぶことが肝心です。毎日決まった量を計って与えることで、栄養管理がしやすくなります。
私のおすすめのレミング用ペレットはこちらになります。
ステップレミングの歯は、私たち人間とは異なり生涯伸び続けるため、チモシーを噛むことで自然に摩耗し、歯の過剰な伸びを防ぐことができます。過剰な歯の伸びは食欲不振や消化器系の問題に繋がるため、チモシーは予防のために不可欠なのです。
常にケージ内に新鮮なチモシーをたっぷりと用意しておき、いつでも好きなだけ食べられるようにしてください。チモシーは消化器系の正常な動きを助け、便秘の予防にも繋がるため、質が良いものを常に供給することが大切です。
副食として与えても良い野菜や果物
主食に加えて、ステップレミングの食事に彩りを加え、水分補給の助けにもなるのが、新鮮な野菜や果物です。これらは「副食」として、ごく少量を与えるように心がけましょう。
野菜としては、にんじん、キャベツ、ブロッコリーの葉や茎、ズッキーニなどがおすすめです。これらの野菜は、消化しやすいように、与える前に小さくカットしてあげると良いでしょう。無農薬のものを利用するか、よく洗ってから与えるようにしてください。
果物では、りんご(種は必ず取り除く)、バナナなどを少量与えることができます。ただし、果物は糖分を多く含んでいるため、与えすぎると肥満や消化不良の原因となることがあります。あくまで「おやつ」のような感覚で、ごく少量を与えるのがポイントです。毎日与えるのではなく、週に数回、少量ずつ与える頻度が適切です。
座ってご飯食べるステップレミング
お行儀よくていい子だねえ
可愛いねえ pic.twitter.com/LnkVm6Gyj3— マカロニまる (@maca_maru_roni) May 21, 2025
絶対に与えてはいけない食べ物
ステップレミングの健康と安全を守るためには、絶対に与えてはいけない食べ物を明確に把握しておくことが非常に重要です。これらの食品は、重篤な中毒症状や消化器系の深刻な問題を引き起こす可能性があるため、誤って彼らの口に入らないよう、細心の注意を払う必要があります。
特に危険なのは、ネギ類です。玉ねぎ、長ネギ、にんにく、ニラなどは、ステップレミングの赤血球を破壊し、貧血などの深刻な中毒症状を引き起こす可能性があります。これらを含む加工食品にも注意が必要です。
また、じゃがいもも危険な食品の一つです。特に芽が出た部分や緑色に変色した皮には「ソラニン」という有毒成分が含まれており、消化器系の症状や神経症状を引き起こすことがあります。 柑橘類(オレンジ、レモン、グレープフルーツなど)は、その強い酸味と特定の成分が、ステップレミングの消化器官に負担をかけ、下痢や胃腸の不調を引き起こす可能性があるため避けるべきです。
人間の食べ物である加工食品やお菓子は、塩分、糖分、脂肪分、そして様々な添加物が過剰に含まれており、これらはステップレミングの腎臓や肝臓に大きな負担をかけ、肥満や生活習慣病の原因となるため、絶対に与えてはいけません。チョコレートやカフェインなども同様に毒性があります。
これらの危険な食材を避け、彼らが安心して食べられる安全なものだけを選ぶように心がけ、誤って与えることのないよう、保管にも十分注意してください。
水分補給の重要性と注意点
食事と同じくらい、適切な水分補給もステップレミングの健康維持には不可欠な要素です。脱水症状は、彼らの小さな体にとって非常に危険であり、命に関わることもあります。
まず、最も重要なのは、清潔で新鮮な水を常に用意しておくことです。給水ボトル、または安定した陶器製の水皿を使用し、毎日必ず新鮮な水に交換してください。給水ボトルを使用する場合は、飲み口の金属部分に汚れが溜まっていないか、水がスムーズに出るか、定期的に確認し、洗浄することも重要です。

私のおすすめはこの給水機です。
水皿を使用する場合は、水の中にフンや食べかすが入って汚れていないか、こまめにチェックし、頻繁に交換して清潔さを保ちましょう。
また、水分を多く含む野菜や果物を少量与えることでも、補助的な水分補給が可能です。例えば、きゅうりやズッキーニなどは水分が豊富です。しかし、これらの水分源に過度に頼りすぎると、主食の摂取量が減ったり、下痢を引き起こす原因となることもあるため、与える量には注意が必要です。
あくまで、主食と清潔な水が主要な水分源であることを忘れず、バランスの取れた水分補給を心がけましょう。
ステップレミングの餌の与え方と頻度
・餌を与える頻度と最適なタイミング
・食べ残しの処理と衛生管理
・食事管理から見える健康状態のチェックポイント
・食いつきが悪い時の対処法
・子どもや高齢のステップレミングへの給餌法
・手作り餌はあり?なし?そのリスクと効果
・多頭飼い時の餌の管理方法とトラブル回避法
・旅行や不在時の給餌はどうする?自動給餌器の活用法
・おやつを使ったしつけの方法
・ステップレミングの餌 まとめ
適切な餌の量と給餌量
ステップレミングの1日の餌の量は、その体重の5〜10%を目安とされています。これはあくまで一般的なガイドラインであり、例えば体重が100gのステップレミングであれば、1日あたり5gから10gの餌を与えるのが適切な量と言えるでしょう。
しかし、個体によって活動量、代謝、そして個別の体質が異なるため、最適な餌の量は個々で調整する必要があります。与えた餌の食べ残しの有無を毎日注意深く観察し、もし食べ残しが多いようであれば量を減らし、逆にすべて食べきってしまうようであれば少し増やすなど、柔軟に調整しましょう。
また、ステップレミングの体重の増減も定期的に記録し、肥満や痩せすぎといった健康上の問題がないか確認してください。適切な体重管理は、彼らの長期的な健康を維持するために非常に重要です。
餌を与える頻度と最適なタイミング
ステップレミングは夜行性の動物であり、その生活サイクルに合わせて餌を与えることが、彼らの自然な食欲を刺激し、効率的に栄養を摂取させるために重要です。
そのため、餌は彼らが最も活動的になる夕方から夜にかけての時間帯に与えるのが最も適しています。彼らが活発に動き出す時間に食事を提供することで、消化器系の負担を軽減し、食欲を最大限に引き出すことができます。
基本的には1日1回の給餌で十分ですが、翌朝には必ず餌皿に食べ残しがないか確認するようにしましょう。もし食べ残しがある場合は、前日の量が多すぎた可能性や、体調が優れないサインである可能性もあります。新鮮な餌を適切なタイミングで与えることで、彼らの食欲を維持し、健康的な生活をサポートすることができます。
食べ残しの処理と衛生管理
餌の食べ残しは、時間が経つと腐敗の原因となり、ステップレミングの健康を害する可能性が高まります。特に生野菜や果物といった水分を多く含む餌は傷みやすいため、与えた後数時間でケージ内から速やかに取り除くようにしましょう。
そのまま放置すると、カビの発生や細菌の繁殖を招き、消化器系の疾患や感染症のリスクを高めてしまいます。また、餌皿や給水ボトルも、見た目には汚れていなくても、毎日または少なくとも数日に一度は定期的に洗浄し、常に清潔な状態を保つことが非常に重要です。
洗剤を使用した場合は、残留しないよう十分にすすぎ、完全に乾燥させてから使用してください。これにより、雑菌の繁殖を防ぎ、清潔な環境で食事ができる状態を維持し、彼らの健康を守ることができます。
食事管理から見える健康状態のチェックポイント
チェック項目 | 異常のサイン | 考えられる原因 |
---|---|---|
食欲の変化 | 急に餌を食べなくなる | 体調不良・ストレスなど |
体重の変化 | 急に痩せる/太る | 栄養不足・肥満など |
排泄物の異常 | 下痢・便秘・血が混じる | 消化不良・感染症など |
日々の食事管理は、ステップレミングの健康状態を早期に把握するための貴重な機会となります。彼らの食事の様子を注意深く観察することで、潜在的な病気や不調のサインに気づくことができます。
・食欲の変化: 普段は活発に餌を食べる子が、急に食欲をなくしたり、普段好んで食べていたものを食べなくなったりした場合は、体調不良のサインである可能性があります。食欲不振は、様々な病気の初期症状として現れることがあります。
・体重の増減: 定期的に体重を測定し、その変化を記録することは非常に重要です。急激な体重減少は、潜在的な病気、栄養吸収の問題、またはストレスを示唆している場合があります。逆に急激な体重増加は、肥満による健康問題の可能性を示唆します。
・排泄物の状態: 便の形状、色、固さ、そして量に異常がないか毎日観察してください。下痢や便秘、異臭のある便、あるいは血が混じっているような場合は、消化器系の問題や感染症、その他の病気を示唆していることがあります。
これらの点に日頃から注意を払い、もし普段と異なる異常が見られた場合は、迷わず早めにエキゾチックアニマルを診察できる獣医師に相談しましょう。早期発見・早期治療が、彼らの命を救うことに繋がります。
食いつきが悪い時の対処法
もしステップレミングの食いつきが普段より悪いと感じたら、いくつかの対処法を試してみることで、原因を特定し、改善に繋げられる可能性があります。
まず、餌の種類を見直すことをおすすめします。現在のペレットが彼らの好みに合わない可能性や、飽きてしまっている可能性も考えられます。異なるメーカーのペレットや、異なる種類の牧草、あるいは新鮮な別の種類の野菜を少量試してみるのも良いでしょう。
次に、餌の鮮度を確認してください。古い餌は風味が落ち、ステップレミングの食欲をそそらないことがあります。保存状態を確認し、開封後の消費期限を守っているか、湿気ていないかなどをチェックしましょう。 また、食欲不振は病気の兆候である可能性も考えられます。
もし、食欲不振の他に、元気がない、毛づやが悪い、下痢をしているなどの症状が見られる場合は、体調が悪い可能性がありますので、必要であればすぐに獣医師に相談することが重要です。ケージ内の環境ストレス(暑すぎる、寒すぎる、騒がしいなど)も食欲不振の原因となることがあるため、合わせて確認してみましょう。
子どもや高齢のステップレミングへの給餌法
ステップレミングの生涯の様々な段階において、給餌にはそれぞれ特別な配慮が必要になります。特に子ども(幼体)と高齢のステップレミングには、より細やかなケアが求められます。
子ども(幼体)のステップレミングは、まだ消化器官が十分に発達しておらず、歯も未熟な場合があります。
そのため、硬いペレットをぬるま湯でふやかすなどして、柔らかくしてから与えると、食べやすく消化しやすくなります。少量ずつ頻繁に与えることで、効率的に栄養を吸収させ、健康な成長を促すことができます。
高齢のステップレミングは、加齢に伴い歯が弱くなったり、消化機能が低下したりすることがあります。この場合も、ペレットをふやかしたり、より柔らかい牧草(例えば、柔らかい部分の多い二番刈りチモシー)を与えたりすることが有効です。
また、一度に多くの餌を与えるよりも、少量ずつ頻繁に与える方が、消化器官への負担が少なく、食欲が落ちやすい高齢のステップレミングでも食べ残しを減らすことができます。
定期的な体重測定と健康状態のチェックは、これらの時期に特に重要であり、体調の変化に早期に気づくための手がかりとなります。
手作り餌はあり?なし?そのリスクと効果
ステップレミングに手作り餌を与えることは、飼い主さんの愛情の表れであり、彼らの嗜好に合わせた食事を提供できる可能性も秘めています。しかし、その一方で、いくつかの重要なリスクと注意点も伴います。
手作り餌の最大のリスクは、栄養バランスを完璧に保つことが非常に難しいという点です。ステップレミングに必要なビタミン、ミネラル、繊維質、タンパク質などの栄養素を、適切な比率で配合することは、専門的な知識がなければ困難です。
また、食材の適切な管理と衛生状態の維持も徹底しなければ、食中毒のリスクも高まります。
一方で、適切に栄養管理された手作り餌は、ステップレミングの嗜好に合わせやすく、食欲が落ちている時に食欲増進につながるという効果も期待できます。
新鮮な食材を使うことで、栄養価も高まる可能性があります。しかし、そのためには動物栄養学に関する十分な知識と、獣医師や動物の栄養に詳しい専門家との密な連携が不可欠です。初心者の方には、まずは市販の高品質で栄養バランスの取れたペレットを主食とすることをおすすめします。
手作り餌を検討する場合は、必ず専門家と相談し、十分な知識と準備をしてから行うようにしましょう。
多頭飼い時の餌の管理方法とトラブル回避法
ステップレミングは社会性があるため、多頭飼いも可能で、群れで生活する姿は非常に魅力的です。しかし、餌の管理においては、単独飼育とは異なるいくつかの注意点があります。適切な管理を行わないと、餌を巡る争いや個体間の栄養格差が生じることがあります。
まず、複数の餌皿を用意することが非常に重要です。飼育しているステップレミングの頭数に合わせて、餌皿の数を増やすか、あるいは一匹ずつが十分に食べられる広い餌皿を用意しましょう。これにより、餌の独占を防ぎ、すべてのステップレミングが均等に餌にアクセスできるようになります。
餌を与える際には、特定の個体だけが餌を独占したり、他の個体を威嚇したりしないよう、各個体に行き渡るように注意深く分配することが大切です。可能であれば、複数の場所に餌を分散して置くのも効果的です。
また、それぞれの個体が十分な量を食べているか、毎日注意深く観察してください。もし食欲不振の個体がいれば、早めに気づき、必要に応じて別のケージに隔離して餌を与えるなどの対応を取りましょう。
個体ごとの体重を定期的に測定し、それぞれの健康状態を把握することも、多頭飼育における重要な管理ポイントです。これにより、栄養不足や肥満といった問題に早期に気づくことができます。
旅行や不在時の給餌はどうする?自動給餌器の活用法
旅行や出張などで家を空ける際、ステップレミングの給餌は飼い主さんにとって大きな心配事の一つですよね。適切な準備をしておくことで、安心して家を離れることができます。
短期間の不在(1泊2日程度)であれば、自動給餌器の活用が一つの有効な解決策となります。自動給餌器は、設定した時間に決まった量の餌を自動で供給してくれるため、規則正しい食事が可能です。しかし、初めて使用する際は、必ず事前に数日間動作確認を行い、きちんと餌が出るか、ステップレミングが問題なく餌を食べられるかを確認しておくことが非常に重要です。
予期せぬトラブル(餌詰まりや電池切れなど)がないか、念入りにチェックしましょう。
長期間家を空ける場合は、自動給餌器だけに頼るのではなく、信頼できるペットシッターや友人、家族に給餌と健康チェックを依頼するのが最も安心で確実な方法です。
依頼する際には、ステップレミングの食事量や種類、与えるタイミング、そして特に注意すべき健康状態の兆候(食欲、排泄物、活動量など)を詳しく伝えておきましょう。万が一の事態に備え、かかりつけの獣医師の連絡先も伝えておくべきです。
自動給餌器を利用する場合でも、常に十分な量の**新鮮なチモシー(牧草)**をケージ内に用意しておくことを忘れないでください。牧草は、彼らの消化器系の健康を保つ上で非常に重要であり、非常食としての役割も果たします。
おやつを使ったしつけの方法
ステップレミングとの間に信頼関係を築き、より豊かなコミュニケーションを図るために、おやつを使ったしつけは非常に有効な方法です。ただし、あくまで「おやつ」であり、与えすぎには十分注意し、ごく少量に留めることが大切です。
おやつは、ステップレミングとのコミュニケーションを深めるための素晴らしいツールになります。あなたの手から直接おやつを与えることで、彼らはあなたを安全で信頼できる存在と認識し、より心を開いてくれるでしょう。
また、ケージの掃除や爪切り、健康チェックなど、ステップレミングにとってストレスになりやすいことを乗り越えたり、望ましい行動(例えば、名前を呼んだら寄ってくる、特定の場所で排泄する)をした際のご褒美として与えるのも効果的です。
ポジティブな経験と結びつけることで、彼らは新しいことを学びやすくなります。 与えるおやつとしては、新鮮な野菜の切れ端(小さくカットしたもの)や、ごく少量の果物が適しています。
しかし、あくまで補助的なものであり、与えすぎると主食を食べなくなったり、肥満の原因になったりする可能性があるため、その量はごく少量に抑えましょう。毎日与えるのではなく、特別なご褒美として時々与えるのが理想的です。

ステップレミングの餌 まとめ
ステップレミングの食事管理は、彼らが健康で長生きするために不可欠な、飼い主にとって最も重要な責任の一つです。
主食は、高品質で栄養バランスの取れた小動物用ペレットと、常にたっぷりの新鮮なチモシー(牧草)を基本としましょう。チモシーは歯の健康維持にも極めて重要です。
副食として新鮮な野菜や果物を少量与えることは可能ですが、与えすぎには注意し、種類を選びましょう。
ネギ類、じゃがいもの芽や皮、柑橘類、人間の加工食品やお菓子など、絶対に避けるべき食べ物をしっかりと把握し、誤って与えないよう細心の注意を払ってください。
清潔で新鮮な水を常に用意し、毎日交換することが不可欠です。給水器や水皿も定期的に洗浄し、衛生的に保ちましょう。
給餌量と頻度を適切に管理し、与えた餌の食べ残しはすぐに取り除く習慣をつけましょう。これは清潔な環境を保ち、病気を防ぐためにも重要です。
日々の食事を通して、ステップレミングの食欲の変化、体重の増減、排泄物の状態など、健康状態を注意深く観察してください。もし普段と異なる異変があれば、迷わず早めにエキゾチックアニマルを診察できる獣医師に相談することが、彼らの命を守ることに繋がります。
これらの基本的な食事管理のポイントをしっかりと守り、あなたのステップレミングが健康で幸せな生活を送れるように、愛情を込めてお世話をしてあげてくださいね。

コメント